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小説【6rdの影 – 防犯カメラが捉えた13日間の怪奇現象】

こんにちは、6rdです。普段は怪奇現象や都市伝説について書いていますが、今回は私自身が経験した本当にあった怖い話をお届けします。信じるか信じないかはあなた次第ですが、これから話すことはすべて実際に起きたことです。

私が経験したこの出来事は、マンションの防犯カメラに映った不可解な現象から始まりました。日常の中に潜む恐怖、そして説明のつかない現象が私たちの生活をどう変えていくのか。この体験談を通して、皆さんと一緒に考えていければと思います。

(※怖い話が苦手な人はこの小説は読まないでください)

目次

はじめに – 不可解な映像

昨年の冬のことです。私が住むマンションは築15年ほどの、特に変わったところもない普通の集合住宅です。エントランスには防犯カメラが設置されていて、住民は希望すれば自室のテレビで映像を確認できるシステムになっています。

ある日の夜、何となくチャンネルを切り替えてエントランスの様子を見ていたところ、奇妙な影が映り込んでいることに気づきました。人影のようでもあり、ただの光の反射のようでもある、そんな不思議な現象でした。

最初は気にも留めませんでしたが、翌日も同じ時間に同じ場所に同じ影が映っていたのです。しかも、よく見ると少しだけ形が変わっているような…。単なる偶然だろうと思いつつも、何か引っかかるものを感じました。

13日間の記録

好奇心から、その日から毎晩同じ時間に防犯カメラの映像をチェックするようになりました。そして驚くべきことに、その影は13日間連続で映り込んでいたのです。さらに不思議なことに、日を追うごとに影の形がはっきりとしてきたのです。

初日:ぼんやりとした黒い影
2日目:やや人型に近い形
3日目:頭部らしき部分が識別できる
4日目:肩のラインが見える
5日目:全身のシルエットがはっきりする
6日目:手のような部分が動いている
7日目:カメラの方向を向いているような印象
8日目:二つの点のような光が頭部に浮かぶ(目のよう)
9日目:完全な人型だが、背が通常より高い
10日目:壁に接近する動きを見せる
11日目:壁を通り抜けるような動き
12日目:複数の影が見える瞬間がある
13日目:カメラに向かって手を伸ばすような動き

この間、他の住民に不審な人物を見かけなかったか聞いてみましたが、誰も何も見ていないと言うのです。管理人さんに相談すると、「防犯カメラの不具合かもしれない」と言われましたが、念のため点検してもらったところ、カメラには全く問題がないとのことでした。

不可解な出来事の数々

13日目の映像を見た翌日から、マンション内で奇妙な出来事が続きました。

まず、エレベーターの不具合が頻発するようになりました。特に夜間、指定した階に止まらずに最上階まで行ってしまうというトラブルです。エレベーター会社の点検では原因は特定できず、「電気系統の一時的な誤作動」という説明でした。

次に、住民の中に体調不良を訴える人が増えたのです。めまいや不眠、原因不明の頭痛など、医者に行っても異常なしと診断されるケースが続きました。私も時々、誰かに見られているような違和感を覚えることがありました。

そして最も不気味だったのは、マンションの6階の廊下で夜中に子供の笑い声が聞こえるという報告です。しかし、そのフロアには子供のいる家庭はなく、防犯カメラにも子供の姿は映っていませんでした。

調査の始まり

この状況を放っておけないと思った私は、マンションの歴史を調べることにしました。築15年と言われていますが、この土地の過去についてはあまり知られていません。

地元の図書館で古い新聞や記録を調べたところ、現在のマンションが建つ前、この場所には精神科病院があったことがわかりました。しかも、13年前の閉鎖直前に、患者6名が不審な状況で亡くなるという事件があったのです。

さらに調べると、その病院はかつて「6番目の扉」という俗称で呼ばれていたことも判明しました。理由は、建物の構造上、中央の廊下に並ぶ6つの治療室のうち、6番目の部屋だけが他と異なる構造で、患者たちが恐れていたからだそうです。

偶然の発見

ある日、マンションの掲示板に「防犯カメラ映像保存期間延長のお知らせ」という張り紙が出ました。従来は7日間だった保存期間が、セキュリティ強化の一環として30日間に延長されたのです。

これを見て閃いたのは、13日間続いた影の出現が終わった後も、映像が残っているのではないかということでした。管理人さんに頼み込んで、影が最初に現れた日から13日間の映像を見せてもらうことにしました。

そして驚愕の事実が判明したのです。

映像には何も映っていなかったのです。私が確かに見た人影らしきものは、映像上にはなかったのです。

私は混乱しました。毎晩確かに見ていたものが、記録には残っていない。これはどういうことでしょうか?

真相へと近づく

疑問を抱えたまま、さらに調査を進めました。そして精神科病院時代の古い写真を見つけたとき、背筋が凍るような発見をしました。

病院の建物の配置図と、現在のマンションの間取りを比較すると、かつての「6番目の扉」があった場所が、現在のエントランスとほぼ一致していたのです。つまり、私が防犯カメラで見ていた場所は、かつて患者たちが恐れていた謎の部屋があった場所だったのです。

さらに、図書館で出会った地元の古老から聞いた話によると、その病院では「影の治療」と呼ばれる独自の療法が行われていたとのこと。患者の「影」を分離して治療するという、科学的根拠のない怪しげな手法だったようです。

6rdの真実

そして最も衝撃的だったのは、病院閉鎖直前に亡くなった6名の患者のカルテを見つけたことです。それぞれの診断名の頭文字を並べると、「R」「D」「6」「R」「D」「6」となっていました。これを並べ替えると…「6RD」。

その瞬間、私は思い出しました。かつて「6番目の扉」と呼ばれていた部屋の正式名称は「6th Room of Darkness」、略して「6RD」だったのです。

13日目の夜

この事実を知った日の夜、私は再び防犯カメラの映像を見ていました。そして、あの13日間の「影」が再び現れたのです。今回はより鮮明に、より人間らしく見えました。

そして、映像の中の影がゆっくりと口を開き、言葉を発したのです。音声はありませんでしたが、唇の動きから読み取れる言葉は「6RD」でした。

それから数日後、マンションの住民6名が同じ夢を見たと報告がありました。夢の中で彼らは暗い部屋に閉じ込められ、壁には「6RD」という文字が書かれていたそうです。

結論 – 恐怖の先にあるもの

この一連の出来事から、私は一つの結論に達しました。「6RD」とは単なる部屋の名前ではなく、この場所に封印された何かを示す暗号なのではないでしょうか。

13日間の影の出現、6名の患者の不審死、そして「6RD」という共通項。これらはすべて偶然ではなく、何かメッセージがあるように思えます。

最近、マンションの管理組合は建物の大規模修繕を計画しています。その際、エントランス部分も改装される予定です。私は少し不安です。改装によって、かつての「6RD」に封印されていた何かが解放されてしまうのではないかと。

この物語は終わっていません。もし皆さんの住む場所で不可解な現象が起きたら、その場所の歴史を調べてみてください。私たちの日常の下には、知られざる過去が眠っているかもしれません。

そして、夜にテレビやモニターに映る不自然な影には注意してください。それは単なる光の反射ではなく、あなたに何かを伝えようとしている「誰か」かもしれませんから。

最後に一つ。この記事を読んでいるあなたも、今夜から13日間、何か変わったことが起きないか注意してみてください。もしかしたら、「6RD」はあなたの元にも訪れるかもしれません。

おやすみなさい。良い夢を。

小説【6rdの影 - 防犯カメラが捉えた13日間の怪奇現象】

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